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保険があると成立しない物語

保険があると成立しない物語があります。

シェイクスピアの有名な戯曲「ヴェニスの商人」です。



戯曲の主人公アントニーオは、悪名高いユダヤ人のシャイロックからの借金を自分の船が難破したことで返済することができず、契約によって自分の肉をシャイロックへ渡す人肉裁判となるですが、ここに損害を補填する制度があるとシャイロックからの借金を返済できてしまい物語が成立しなくなってしまいます。おい、シェイクスピアの生きていたころに保険はないだろうと、おっしゃる方もいるでしょう。



たしかにシェイクスピアの生年は1564年ー1616年と14世紀後半に生きた人物で、この時代に損害を補填する制度はないだろうと思う方もいるでしょう。



ですが実は損害を補填する制度はシェイクスピアの生まれる前に、よりにもよって「ヴェニスの商人」舞台となった。



ヴェニス、あるいはイタリアの都市国家によって成立した制度なのです。



14世紀のイタリアは地中海貿易によって莫大な富をえていました。


地中海を行き交う船には香辛料が積まれ、香辛料はときに黄金と等しい価値のある商品でした。そして、それだけにその商品を船の難破によって失った場合、あるいは海賊によって強奪された場合、商人にとっては全財産をうしなうに等しいものでした。



そして、これらのリスクに対して損害を補償する制度として成立したのが、海上保険です。



世界で最初に誕生し、現代の制度とほほ変わらない保険制度の誕生です。



現実の生活では発生した損害から生活を守るためにある保険ですが、お芝居のなかでは物語にこの制度があると損害を与えることもあるようです。

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